AIM

株式会社 北九州輸入促進センター

TEL093-551-8828

お問い合わせ

元気のもり インフォメーション

感謝と賞賛をたたみかける仕様と2013年8月の休館日

―元気のもりの裏ファイル vol.02―
【感謝と賞賛をたたみかける仕様です】ほめる仕様

 

先日、自宅で本棚から取り出して読んだ自分の本を片付けたら、同居人から「ありがとう」と爽やかに言われて、一瞬、戸惑いました。
だって、すべてが僕の責任で行うべきことだったからです。同居人は僕にお礼を言う必要は一切ありませんでした。いわば勘違いで筋違いなわけですから。
ところが嬉しいんですね。
「必要ない」感謝でも嬉しい。浮かれた僕は返す言葉で「あ、洗濯物たたもうか?」とか言ったりするわけです。

 

前回、元気のもりの設備の根底には、子ども達をどう育むかという思惑が隠されているというお話をしました。
どう育むかとは、言い換えると、どう導くかということです。
うまく導くことができるれば、子どもは感謝と賞賛を受ける機会が増えます。どういうことか。

 

 

たとえば冒頭の写真をご覧ください。
木のブロックを片付けて欲しい場所には、木のブロックを置いて欲しい形に写真を貼り付けています。トイレにあるスリッパの置き場所マークみたいですね。
白地の背景はちょっと垢抜けないかな。でも視認性は高まるので、これで「よし」です。

 

子ども達は写真に合わせてブロックを置いてくれます。このとき、本人にしてみたら片付けているという意識ではなく、「絵合わせパズル」を遊んでいるだけかもしれません。
でも実際に周囲は片付く・・・!

 

すると、僕たち大人の口からは、自然と感謝や賞賛の言葉が流れ出ます。「お片付けしてくれてるの? えらいねえ! ありがとう!」
遊んでいるつもりの子は、面食らうかもしれません。でも誉められて悪い気はしないでしょう。次は自らの意思で片付けてくれるはず・・・!!(と願っていますw)

 

元気のもりでは、「子どもが好んで選択する行動が、結果としてルールを守る行動となる」環境をつくりたいなと思っています。

 

 

収納BOX(手荷物が入る木のイス)は、置き場所が決まっています。赤いテープが貼ってあるのが、その場所です。それは子ども達の動線上にあり、彼らがい つも駆け出す付近です。BOXがあるおかげ(せい?)で、子ども達は加速できず、自然と走る速度を緩めます。こけたりぶつかったりする機会が激減します。

 

ドミノ広場には柵(囲い)はありますが、出入り口の扉を設けませんでした。柵の高さは、視認性等の都合からそれほど高くはできません。柵が低ければ、子ど もも大人も扉まで移動する手間を省き、柵を乗り越える光景が増えそうです。ですから逆を考えました。柵をぐん低くし、特定の出入り口をなくしました。柵を 越えることを出入りのルールとしたわけです。

 

竹踏みのコーナーでは「おもちゃは手に持って渡る」ことをルールとしています。引き車をガタガタ走らせる子どもたちが多くて、遊具も竹もすぐに傷んでいた からです。これも「渡らないで」としてもいいのですが、それよりも「渡ってよし、ただし手に持つのだぞ」としたほうが、ゲームっぽいし、引き車をガタガタ しなくなるかなと考えました。

 

他にも遊具の置き場所、落書き広場の落書きスペースの長さ設定など、いろいろ試行錯誤を重ねています。錯誤ってことは、「上手くいかないことも多々あるぞ」ということですがw

 

 

子どもたちを「ルールを守る」方向に導けたらいいなあと思います。
ルールに縛られないと言うのもときには必要です。でも最初からルール無用を是とするのも、ちょっと違う気がします。ルールとは本来、他者への配慮を制度化したものだと思うからです。

 

少し前に「江戸しぐさ」という言葉をよく見聞しました。狭い通路ではお互いに外側に傘を傾けるなど、お互いにちょっと気を遣えば過ごしやすくなるよね、と いう庶民の生活の知恵を集大成したマナーのことです。これは、ひとりひとりが少しずつ負担を請け負うことで、コミュニティの構成員それぞれに快が生まれる という考え方です。

 

ルールを大切にすることと、他者や自分を大切に思うことは、無関係ではありません。むしろ密接に結びついている気がします、たぶん。
子ども達に、ルールを守ることは「よいこと」と思う心を育むお手伝いができたら、ちょっと嬉しい。
そういうわけだからして、ルールを守った子どもに対して、僕たち大人が「スゴイ」や「えらい」や「ありがとう」を言う機会をいっぱい増やしていくための仕掛けを、いろいろと考えているわけですよ。洗濯物たたみながら。

 

2013年8月の休館日はコチラ。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

 

8月
6(火)、20(火)